ルポタージュ「KAIGAI」
私が海外で体験した海外四方山話集です

 
海外の打ち上げ花火(ゴールドコースト・オーストラリア連邦) 2003/07/27
夕べは隅田川の花火大会。これをきっかけに来週以降、日本各地で毎週のように 似たような大会が開催される。本HPのメイン・ページのアニメも開設以来、頑なにこ の打ち上げ花火を守っている。今更・今後も変える気はない。それほど私は花火が 好き。▲さて、西暦の下3桁がクリアされた正にその時、私はオーストラリアに住ん でいた。どうせ人は死ねば思い出なんて何の価値もない。ところが生きている限りは 思い出は宝。まともな仕事に就こうなどと考える日本的な考えでは見る花火も実に つまらない。いわば「往く世紀・来る世紀」、新たな世紀を歓迎する打ち上げ花火が 打ち上がった。この時に遠い異国の地で見た花火は生涯忘れられない。▲世紀を またぐパーティーが我が家で開催されていた。酔いつぶれた私は花火見物をかたく なに拒否して留守番を主張。ところが気づけば車に引きずり込まれていた。日本で 見る花火より低い位置に花開く花火。それもそのはず、見通しが良すぎるから、間 近でなくてもしっかりと見物は可能なのだ。老若男女の見物人みんなが仮装。浴衣 なんて地味なコスチュームは御法度、金粉を顔にちりばめ、金色のラメのかつらを つける。コスチュームに力を入れない女性はトップ・レスに。▲結局今考えれば、花 火が良かったのか、他が良かったのか分かったモノではない。翌日、テレビのニュ ースや新聞紙上をにぎわせた事件があった。家畜王国の豪国内において、今だか つて経験したことのない大爆音に驚いて発狂する牛や羊、そしてペットたちの混乱 ぶりであった。




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