ルポタージュ「KAIGAI」
私が海外で体験した海外四方山話集です

 
教徒の証か? ファッションか? 「トゥドゥン」の話 (ランカウイ・マレーシア) 2005/02/06
 ハリラヤ(イスラム教徒)の女性は髪をベールで覆っている。旅先で慣れてしまえ ば、別に違和感は感じないのであるが、初めてイスラム圏を訪れる人にとっては、そ の驚きは相当かも知れない。
 そもそも、イスラム教では人間は弱いモノとされています。 同様に、男の理性は 性欲に打ち勝てないかもしれない、という前提に立つのです。弱い男の理性を崩壊 させないように、女は肌を隠す、という発想の元で女性はベールで顔を覆います。ま た、長いスカートや長袖の服も、体の線が現れていません。
 この「男除け」ともいえる衣装、特に「ベール」はイスラム教の国でも、土地によって 呼び名や形状が異なります。マレーシアの場合、ベールのことを「トゥドゥン」と言いま す。尼僧や修道女がかぶるような長いものもあれば、頭だけを覆うスカーフ風のも のもあります。色も黒や白の他、カラフルなもの、花柄、唐草模様などをあしらったも のもあります。私が最も多く目にしたのは、カラフルなスカーフ・タイプのものでした。 日本で昔流行った「ネッカチーフ」みたいでした。
 さて、現地の女性でも被っている人と、いない人がいることに気がつきました。大多 数の女性は被っているのですが・・・。被らない女性は「ハリラヤ」ではないのでしょう か? その辺の質問は、したくてもできませんでした。写真でも分かりますが、女の 子は被っていません。




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