ルポタージュ「KAIGAI」
私が海外で体験した海外四方山話集です

 
マックの苦戦(オーストラリア連邦) 2004/01/18
 今日、マック(マクドナルド)は1日限定でハンバーガーの無料引換券を配布したと か。何でも、昨今のBSE問題で、マックは安全なオーストラリア産の牛肉を使用して いることをアピールする為らしい。オーストラリアの畜産家にとっては、大変有り難い 話であるが、皮肉にも当のオーストラリア国内では、マックの存在は今ひとつ芳しくな かった。
 理由は「ジャンク・フード」のレッテルを貼られていること。高脂肪、高カロリーの食 品は肥満気味の国民にとっては歓迎されないようです。マックの袋を下げて帰ると、 よくホストファミリーに叱られたものです。そんな環境下でもハンバーガー・チェーン でダントツの人気は「Hungry Jacks」。米第2位の「バーガー・キング」をパクッたよう な看板は町中どこでも見られて、恐らく日本の「ロッテリア」か「モス・バーガー」のよう な存在なのでしょう。私自身、マックの味には飽きてしまっていたので、「Hungry  Jack」はよく利用して、美味しかったです。
 オーストラリアでは苦戦のマックも、宣伝に費やす労力はタイしたもの。大人気のラ グビーで中継される試合のスポンサーとして、資本力にモノを言わせて、使用ボール には必ずロゴが入っていました。国内限定オリジナル・メニューで「フットボール・バ ーガー」というのがあって、それはサイズが馬鹿でかかったです。一度は味わってい ただきたいのが、同じ御当地メニューのひとつである「OZバーガー」。巨大な一枚の 赤いカブの酢漬け風ピクルスが挟んであります。まず、日本人の舌にはマッチしない でしょう。また、各国からの旅行者に合わせて、各国語のテレビCMもあり、日本人カ ップルによる日本語バージョンもありました。
 甘いチョコレートや巨大なアイスクリームを食後に食べる国民性ですから、「ジャン ク・フード」は別にマックに限ったことではないと思うのですが。




戻る
前へ
次へ