ルポタージュ「KAIGAI」
私が海外で体験した海外四方山話集です

 
「飲酒して公衆の場に来るな」(マニラ・フィリピン共和国) −その2− 2003/02/16
さて本題に戻る。今回の旅でボホールという離島から再びマニラに戻った日のこと。 朝のフライトだったために昼前にホテルにチェックインした。ミニバー(部屋の冷蔵庫 のこと)からサンミゲルビール(フィリピン特産)を1本取り出しグイと飲みほして街の 散策に出かけた。政治経済特区のケソンに行きたかったがジプニー(いわゆるバ ス。米軍のジープを改造したものだが、路線が超複雑で旅行者には乗りこなせな い)の乗り方が分からないのでLRT(高架鉄道)を乗り継ぐことにした。ホテル横のヒ ル・ビャット駅の改札前には例のごとく持ち物検査が実施されていた。ところがここで はガードマンではなく、公安いわゆる警官によるものだった。男女1人ずつの2名体 制で、いかにも怖そうな感じ。嫌な予感がしてた。婦人の警官が棒で私のデイバッグ の中身を突つきながら調べていると、「飲んでるの?」と聞かれた。「缶ビール1本」と 答えると、「何たること」という様子で同僚と相談し始めた。聞こえた英語の会話は 「どうする。入れる」だった。「酒飲んで電車に乗ってはいけないの?」と、婦人警官に 問うとその答えは「飲んで人が密集するところに出てはならない」だった。結局後ろ に長蛇の列が出来てしまい、男の警官からボディチェックを受けて無事改札を通る ことができた。▲そういえばオーストラリアのフードコートでどこにもビールが売ってい ないので、ブロック離れた酒屋まで買いに行って飲んでたら警官に怒られたっけ。と ころ変わればいろんな公衆道徳があるもんです。日本じゃ飲んで自動車運転しなけ ればとりあえずOKなのに。




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