ルポタージュ「KAIGAI」
私が海外で体験した海外四方山話集です
携帯キャリア・シェア争奪戦(オーストラリア連邦) 2005/11/19
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私が留学していた頃の古い情報です。西暦1999年度のオーストラリア携帯会社
(キャリア)のシェア戦いについてのコラムです。
当時、日本ではメール機能付きの携帯がチラホラと登場した頃です。まだまだ、超
小型の機種が人気全盛だった時代です。
その頃のオーストラリアでは、メール付きなんて勿論存在しません。通話機能のみ
で、着信音も数種類の選択肢しかありませんでした。しかも、どデカイのです。日本
で携帯が庶民の間まで浸透した頃を思い出してしまいました。要は、5年くらい日本
よりも遅れているのでした。
当時、オーストラリアの携帯キャリアはオプタス、テルストラ、ボーダフォンの3社が
GSM方式で提供していました。留学生の私には、正規に各キャリアとは契約が結べ
ないので、レンタルかプリペイド式を選ぶしかありません。日本でレンタルの携帯な
んて考えられないので、マイ携帯のプリペイド式にしました。当時150AU$(11000円く
らい)でしたが、何故か購入したのは電器屋さん。携帯ショップにプリ式の携帯は売
っていなかったのです。しかも、キャリアはオプタスのみでした。
さて、当時は3社の売り込み競争が激しかったです。テレビのコマーシャルで、他ラ
イバル社を蹴落とす料金プランが次々と宣伝されました。結局、夜間の一定時間内
は、同キャリア間の通話は無料と言うことで落ち着いたようです。この効果は絶大だ
ったようで、オプタスはかなりのシェアを得たようです。「携帯を持つならオプタス」と
いうもっぱらの噂でした。
オーストラリアの携帯電話方式であるGSMという仕組みも面白かったので、レポー
トしておきます。これは東南アジアの諸国で採用されている方式です。
この方式の特徴はマイクロチップを携帯に埋め込むところにあります。携帯を購入
して、電池と共にチップを入れないと使えません。更に、プリペード式の場合は、まず
オプタスに通話して、チップに登録する情報を口頭で伝えないと携帯電話の機能は
生まれません。住所・氏名・生年月日・携帯番号くらいの情報ですが、留学直後の自
分には恐ろしい体験でした。
各通話事にチップから持ち主の情報がキャリアに送信されて、課金等の把握をし
ているのでしょうね。
こんな事がありました。留学生仲間が、自分の携帯が電池切れで使えないから、
私の携帯の機体だけを貸してくれと言うのです。そんな馬鹿な話があるものか? と
黙って彼女のやり口を見ていましたが、チップを入れ替えるだけで自身の携帯と何
な変わりなく通話していました。
あれから6年。昨今の携帯事情は測り知れません。因みに、1999年からはテレスト
ラがCDMA方式の携帯電話サービスを開始し、 2000年にはハチソン・テレコミュニ
ケーションズがCDMA方式、ヴァージン・モバイルがGSM方式で相次いで参入したそ
うです。
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