ルポタージュ「KAIGAI」
私が海外で体験した海外四方山話集です
ホット・ドッグ(ゴールドコースト・オーストラリア連邦) 2004/05/29
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「フィッシュ&チップス」くらいしか名物料理の存在しない英国圏の国々。「ホット・ド
ッグ」もその例外だろう。学校帰りに毎日食べても、決して飽きない味だった。ちょっ
とした商店街にも、必ずスタンドがあって、手軽な料金で食べられる。基本料金はコ
ッペパンとソーセージのセット。これにタマネギの微塵切りととろけるチーズが別料
金でチョイスできる。必ずソースの選択を聞かれるので、「バーベキュー」「トマト」「チ
リ」から選択し、必要であれば「マスタード」も申告する。
コッペパンは切れ目がなくて、道具でソーセージを入れる穴をくり抜く。ソースも他
の具もこの穴から潜入する。ソーセージを加熱する専用の装置もあって、電気店で
は市販もされていた。ソーセージは昔懐かしい赤い皮の魚肉ソーセージ。ホットドッ
グ用に長いタイプのものがスーパーの精肉売場では大量に並ぶ。
コッペパンは巨大で、小麦の香りがプンプンする昔の学校給食タイプのもの。日本
でも、コンビニやファースト・フード店で「ホット・ドッグ」は食べられるが、概して高級で
ある。ブレッドもソーセージも上品すぎて、美味くも何ともない。
ホット・ドッグを売るスタンドには、揚げたてのドーナツを提供する店もあった。生地
作りから、油切りまでが全自動。見ているだけでも楽しくなる。熱いドーナツを頬張る
ほど、幸せを感じた例しはない。
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