ルポタージュ「KAIGAI」
私が海外で体験した海外四方山話集です
懐かしきロータリー式交差点 (オーストラリア連邦) 2004/03/21
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オーストラリアでは日本と同じく、車は左側通行。しかも、左ハンドル車は一切通行
が禁止されているので、日本人にとっては、車の運転に困ることは全くない。滞在者
はマイカーを持ったり、レンタカーで走り回らない手はない。
ただ一点だけ、初めて車で走る日本人を見ていて、躊躇していると思われる場面
があった。ロータリーである。
私が免許を取りに教習所に通っていた頃(もちろん日本でです)、当時はロータリ
ー式の交差点の通過方法を習ったものです。今でこそ、滅多にお目にかからなくな
りましたが、私が子供の頃は東京にはこのロータリー式の交差点が結構ありまし
た。要は、交差点のど真ん中に進入禁止部分があって、車はその部分を避けて、大
回りで右折したり、直進するものでした。現在では、右折車は交差点の中心の内側
を通って右折するルールになっています。
オーストラリアの道路はイギリスに習って、このロータリーの交差点がやたらに多
いのです。向こうでは「ラウンド・アバウト」と呼ばれていました。ロータリー式の交差
点には、原則的に信号機は存在しません。早い者勝ちです。その為に絶対に守らな
くてはならないルールが3つあります。
@ ロータリー内は一方通行で、時計回りに回ること。
A 右側から来る車が優先すること(既にロータリー内を走行している車が優先され
ると言うこと)。
B 2車線以上の場合は、進路方向によって指定がある。
これらさえ守っていれば事故はあり得ないし、信号機が無くても自然に交通が整理さ
れます。Uターンも思いのままだし、ロータリー内を永遠にグルグル回っていても誰に
も怒られません。デメリットとしては、直進の時もハンドル切って遠回りしなければな
らないので、運転が非常に疲れます。また、渋滞時や交通量の多いときなど、タイミ
ングによってはいつまでもロータリーに入れなくてイライラします。
半径が500m程のロータリーもあったりして、さすが広大な土地の持ち主の国で
す。土地さえあれば、実に効果的な省エネ作用のある交通整理手段だと思います。
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