ルポタージュ「KAIGAI」
私が海外で体験した海外四方山話集です

 
見知らぬ街の屋台街(クアラルンプール・マレーシア連邦) 2003/06/21
13ヶ月間のオーストラリア留学を終え、帰国途中にマレーシアのクアラルンプールに 2泊3日でストップオーバー(経由地で24時間以上滞在すること)した。早速歩いての 市内散策。名物タワーや回教寺院などはどれも俗化されていて、満足にはほど遠か った。どこの国の名所もまあこんな感じである。▲高架鉄道の駅があったので、これ に乗って郊外へと向かうことにした。帰りはタクシーをつかまえて、ただホテル名を告 げれば簡単に帰れる。この高架鉄道は通勤・通学の足としてのもので、沿線に旧 所・名所は一切ない。したがってガイドブックにもこの鉄道に関する記載はない。▲ 行く当てもなく乗ったものの、僅か10駅ほどで終点に着いてしまった。この終着駅周 辺は山で、駅前に何もなさそうなので3駅ばかり引き返した。降りた駅(駅名は覚え られないほどの舌を噛みそうな長い名だった)は高層団地がひしめき、駅前の通り は約1kmにわたって商店街が形成されていた。▲マレー半島では有名な屋台。こ の駅前の商店街にも無数に存在した。屋台といっても、日本のような車付きの移動 できるものとは違う。要は普通の屋外食堂といった感じで、屋内の各調理場の前に 椅子とテーブルが並ぶ。別にどの店から買ってもテーブルは共用なので、いわばフ ードコートとシステムが似ている。▲この時注文したのがサテイ(焼き鳥)とラーメン。 さすが多民族・多宗教国家だけあって、メニューは豊富だ。イスラム教の戒律にそっ て豚は使わないのだが、サテイのタレはココナツミルクとピーナッツ粉の甘い香り。 中国本場のラーメンは澄んだスープに真っ黄色な麺。ワンタンも2〜3枚入ってい た。この時は食さなかったが、ご当地メニューのお勧めはナシゴレン(焼きめし)とミ ゴレン(焼き麺)。▲日本人0パーセントの街で体験した屋台料理は本当に旨かっ た。マレーシアは首都クアラルンプールの他にも「ペナン」「ランカウイ」「コタバル」な ど、有名なリゾートが沢山ある。シンガポールに行くのなら絶対にマレーシアをお勧 めする。




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