ルポタージュ「KAIGAI」
私が海外で体験した海外四方山話集です

 
怪しい親切・余計なお世話(マニラ・フィリピン共和国) 前編 2003/04/13
別にこの話はフィリピンに限ったことではない。アシアの主要都市をひとりで旅してい ると、必ずハイエナのようにまとわりつく輩に遭遇する。特に道路に立ち止まって、ガ イドブック等で地図を確認している時に狙われやすい。▲この時も首都・ケソンへの 鉄道路線を確認しているところだった。「何処行くの?」とカタコトの日本語で話しか けてきたオヤジは小男で、年の頃は50才くらい。私はあくまでも日本人でないことを 装い、日本語には一切の反応を示さないことに徹底した(バレバレだったと思うが)。 今度は「何処のホテルに泊まっているのか?」と英語で聞いてきたので、「ラ・コロ ナ」とぶっきらぼうに答える。すると、いかにも偶然といった感じの大袈裟な言い回し で「私はラ・コロナのガードマン。今日は非番」と握手を求めてきた。どうせ他のホテ ル名を言っても、そのホテルのガードマンなんだろう。▲とにかくしつこい。どこまでも 着いてくる。再度「何処行くの?」と聞くので、「トイレ」と答える。彼の案内に従いマニ ラの街を歩く。公園のトイレがあったので向かうが、行かせてくれない。連れて行か れたのはレストラン。「トイレに行きたいの」と言うと、「店のトイレを使え」と言う。結局 トイレだけ使用して店を後にした。▲「次は何処行く?」と相手は聞く。「インターネッ ト・カフェ」と答えると、再び歩き出す。後編に続く




戻る
前へ
次へ