ルポタージュ「KAIGAI」
私が海外で体験した海外四方山話集です
 
| １島１リゾート。やがて海に沈む運命のパラダイス（モルジブ共和国） 03/03/08
|
|
|
|
| インド洋の真珠と呼ばれるモルジブ。珊瑚のつもり積もった平たい島々が赤道を挟
んで無数に散らばった島々の総称だ。その最大の島には首都マーレがあり、その
玄関口として国際空港がある。ここからヘリや高速艇で各島に渡るのだが、それぞ
れの島に１つのホテルが存在する、いわゆる１島１リゾートのシステムが珍しい。つ
まり、島名〓ホテル名ということになる。島の規模はせいぜい直径1Km、もちろん自
動車など必要としない。歩いて島内を１周しても２０分もあれば充分である。したがっ
て自由行動でお昼を食べたくても、ホテルのレストラン以外に食堂など存在しない。
通常、モルジブ旅行の食事条件は１泊３食付きが当たり前である。▲さて、昨今の
地球温暖化の影響で、南北両極の氷山が溶けることによって、海面が上昇するとい
った異常現象が世界各地の沿岸地域で観測されている。特に海抜数メートルのモ
ルジブの島々においては事態は深刻だ。温暖化の最大の要因は工場や自動車に
よる二酸化炭素の排出だと指摘されている。▲モルジブでは首都のあるマーレ島で
のみ僅かな自動車の走行が見られる。まして工場など皆無だ。現在、モルジブでは
経済先進国が出したツケを被って、その被害にだけもがき苦しんでいる。
|
|
|
|
