ルポタージュ「KAIGAI」
私が海外で体験した海外四方山話集です

 
車内で物売り・ソウルの地下鉄(ソウル・大韓民国)−その1− 2003/02/22
ソウルの地下鉄は見た目では日本のものと何ら変わりはない。しかし日本の地下鉄 システムの弱点を見事に克服した構造になっている。1つは料金体系。東京の地下 鉄は都営・営団ともに他の鉄道料金に比べて割高感がある。横浜の市営地下鉄な どはその最たるものだ。一方ソウルではというと、私が訪韓した4年前で近距離切符 500ウォン(円との為替レートは0をひとつ取れば大体一致する。つまりこの場合は 50円)と一回限り無制限切符550ウォンの2種類が存在した。即ち当時の国際空 港だった金浦空港から僅か55円でソウル市内へ運んでくれたのだ。残念ながら現 在のインチョン国際空港への鉄道の乗り入れは無いと思いますので、ソウル市内ま ではタクシー利用でコストは高くつきます。しかし韓国ではタクシーのメーターも100 円台からスタートしていたので、日本人が訪れれば地下鉄に限らず公共の交通機 関は全て安く感じることでしょう。▲2つめは路線の簡易さ。路線名は全て数字表記 され(例えば地下鉄1号線・地下鉄5号線といった具合に)、更に路線図は勿論のこ と駅の乗り換え案内板も路線によって色分け表示されている。従って初めて利用す る外国人にも非常にわかりやすい。日本の地下鉄は路線が複雑な上に、それぞれ が固有の名称(東西線・南北線・千代田線・有楽町線など)を持ち、更にJRや私鉄と の相互乗り入れもあって、外国人ならずとも私にだって乗りこなすのは難しい。−そ の2へ続く−




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